2013年、成人となったのは、およそ122万人。20歳になると、国民年金の支払い義務が始まります。
ここ数年、納付率が下がっていることが社会問題になっていて、2012年のデータでは、60%ほどしか納付していません。
あまり知られていない未納の落とし穴。そして未納にしないための制度について、社会保険労務士の井戸美枝さんの解説です。
(年金保険料は、支払わないと年金がもらえないだけでなく、何かほかに不利になることはあるのか?)
障害年金とか、遺族年金も受け取れなくなる可能性があります。
それから、強制徴収っていうのも受ける可能性もあります。
(強制徴収というのがあるのか?)
これは、2年分の未納分と、延滞金を差し押さえられるなどがあります。
(年齢別に納付率を見ると、若い世代で特に50%以下という結果になっているが?)
そうですね。国民年金の半分は国庫負担、つまり税金などで賄われているんですね。
また今後、実施される消費税増税分では、その増税の一部を年金に充てられることになり、保険料を支払わないということは、ご自身がもらえないばかりか、ほかの人の分の年金の分も、ずっと払い続けるというふうになってしまうんです。
(一方、払うお金がないという人のために、支払いを免除する制度というものもあるのか?)
はい。まず学生納付特例制度なんですけれども、学生の場合、親の収入などには関係がなく、申請をすれば、保険料を免除されるという制度です。
また、30歳未満の方で、所得が57万円以下であれば、若年者納付猶予制度といいまして、これも申請することで、支払いは免除されます。
いずれのケースも、将来受け取れる年金は減ってしまうんですけれども、加入期間というのにはカウントされていますので、いざというときには、障害年金などももらえるようになります。
保険料を納付しても将来、年金がもらえないんじゃないかと考えている若い人も多いようですけれども、老後、亡くなるまでずっと受け取れるのが公的年金なんですね。
ですから、いざというときの保障だと考えて、いろんな制度がありますので、それを組み合わせて、ぜひ保険料を払われることがいいと思います。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00238956.html
コメント
年金払うなんて無駄!つって払わずに歳とったジジイが貯金尽きたら生活保護受給した話をつい最近記事で見たよ
払ったら負けだね